愚痴を言いたくないと思ってこの記事を読まれている方は、もうその思いだけで半分以上目的を達しておられると思います。
愚痴を言う人のほとんどは、それを改善したいとも思っていないと感じます。延々と愚痴を言い続ける人とは一緒にいたいとは思いませんし、かっこ良いとも言えません。
辞書によると愚痴とは
言っても仕方がない事をなげくこと。
とされています。
この記事では、愚痴を言わなくなるために必要なことを解説します。
自分として何ができるかを考える
愚痴とは、そもそも他人が悪い、環境が悪いという思いから出てきます。
- 自分の方が働きが良いのに、給料が安い
- 旦那に文句がある
- アパートの隣人がうるさい
等、聞く方としてはあまり良い気分はしません。
上記のような愚痴を言わない方法としては、
- 自分として何ができるのか考える
- それを選んでいるのは自分という意識を持つ
に限ります。
仕事ぶりを適正に評価してくれないのであれば、そのために何ができるかを考えるのも良いですし、その職場を選んでいるのは自分自身です。
旦那に文句があるのであれば、どんな点が嫌なのか、言いたいことは伝えられているのか、自分自身の旦那への関わり方はどうか等を振り返る良い機会でもあります。
相手の状況・状態を察する
例えば上司や上の立場の人からきつく言われたのであれば、
という思いから言ってくる人もいます。
きつく言ってくる人は、一見強そうですが実は自信の無さや不安感から言ってくる事も多いので、その背景がわかるとそれだけでグンと楽になります。
他にも失敗ばかりする部下や子供にイライラする、腹が立つのであれば、叱る前に何か理由はありはしなかったか?を察して関わると見方が変わります。
相手の状況や状態を察して、相手への理解を深めるとストレスが変わりますので、グチの大元が減ります。
上記2つの方法で愚痴を減らせますが、生きていると色んな悩みが出てくるのは自然な事だと思います。愚痴と悩みの違いを解説します。
愚痴と悩みの違い
愚痴を言わない人はいますが、悩まない・問題意識を持たない人はいません。
愚痴と悩みの大きな違いは、それを変えたいと思っているかどうかです。
愚痴を言う状態
悩んでいる状態
心理カウンセリングで延々と愚痴を言う人がほぼいないのは、自分の悩みを何とかしたい思いが強いからこそです。相談者の方はお金を払ってでも、何とかしたい思いで来られます。
とはいえ、自分が選んだ環境であっても、なかなか変えにくい事もあると思います。そんな時は愚痴を言いたくなる、誰かを頼りたくなるのも人間らしいと感じます。
頼られると負担になるどころか、相手が嬉しい場合もあります。
相手の負担が軽い愚痴の言い方
愚痴を言ってスッキリする・ストレスを解消できるのであれば、それは言っても仕方のない事ではないと思います。
ただし聞く側にはある程度の負担がありますので、次の点を意識すると相手の負担が弱まります。
愚痴を言う時間は区切る
聞いてもらう時に、
等とストレートに伝えます。
10分で終わりそうにない時は30分か長くても1時間程度にしておいた方が良いです。
心理カウンセリングでも、60分か90分で区切られていますが、これは聞く側の集中力がそれ以上持たないのが1つの理由です。
延々と愚痴を言い続けると、相手の負担が非常に強いので、聞いてほしい時は予め時間を区切り、それを前もって伝えるのがベストです。
聞いてくれる見返りを相手に提供する
カフェで聞いてくれるのであれば、お茶代・ケーキ代などは愚痴を言う側が持つと良いです。
これも前もって
と伝えてから話すと、相手も聞きやすいです。
というのも、愚痴聞きは立派な仕事になっているためです。電話でのサービスですが、10分300円で行っている業者が非常に多いです。
心理カウンセリングとは違い、ただ受け身で聞いてくれるだけですが、30分で900円、1時間で1,800円かかります。
それであれば、聞いてくれる人に多少の見返りを渡すのは当然ともいえます。
まとめ
愚痴を言わない方法としては、他人や環境のせいにするのではなく、自分として何ができるか・やれたかを意識するだけです。
ついつい他人の批評をしてしまう時は、他人の人生よりも自分の人生に意識を向ければOKです。