心理カウンセラーの井上です。普段は箱庭療法を持ち運んで活用しています。
トレーニング生からキネティックサンドという造形しやすい砂があると聞き、早速購入してみました。910gで1800円でしたので、一般的な砂よりもかなり値段は高めです。
どれくらいの量が必要になるかわからなかったため、とりあえず910g✕2(1.8kg)購入してみました。その砂を国際規格の砂箱に入れると、↓のようになります。
最低でもキネティックサンド9.1kgは必要
上記の写真をご覧頂けるとわかりますが、国際規格の砂箱をキネティックサンドで埋めるには、最低でも9.1kg必要です。(910g✕10個)
10個だと砂の値段は17,100円(執筆時、5%オフ適用)になります。
ちなみに上記写真の、砂の高さは↓のような感じです。
箱庭にキネティックサンドを使うメリット2つ
造形しやすい
なんといっても一般的な砂よりも造形しやすいです。
実際に作成してみましたが、山の高さもかなり作れます。紙粘土の感触と造形のしやすさにかなり近いです。
砂が手につかない
湿ってはいませんが湿っているような感じで、手に砂はつきません。
細やかな粒子もないため、箱に砂を出し入れするときも砂ホコリが舞うようなことはありません。
使っていくうちに機能が落ちてきて手につくようになっても、天日干しすればまた元に戻ると外箱に記載してありました。
箱庭にキネティックサンドを使うデメリット3つ
重いため持ち運びには不向き
1番のデメリットは、総重量が重い点です。すべてキネティックサンドで砂箱を埋めると総重量は9kgになるため、一般的な砂(4kg)の倍以上です。一般的な砂であれば、4kgの砂で十分国際規格の箱は埋まります。
そのため箱庭療法を持ち運ぶ方にはあまりお勧めし難いです。
高額
キネティックサンドは機能が高い分、値段も高いです。普通の砂の10倍近い値段がします。
高価な砂であるため、箱庭療法をこれからカウンセラーとして始める方は、一般的な砂でも全然OKだと感じます。
触った感触が懐かしくない
キネティックサンドを実際に触ってみると、湿っているような感触があり、子供の頃に砂遊びをしたときのような感触とは違います。
砂が崩れる感じもサラサラではなく、紙粘土のように見たことがない形になります。
そのため普通の砂よりも退行しにくいと感じました。
砂を触って意識の部分が退行することで、無意識の部分が浮き上がりやすくなるのが箱庭療法のメリットですが、感触が目新しいのでハッキリ言って退行しにくいと思います。
まとめ|箱庭を持ち運ばない人には有り
色々とデメリットはありますが、紙粘土のように造形できるのはキネティックサンドの非常に大きなメリットです。
普通の砂とどちらを使うかはカウンセラーによるところだと思いますが、キネティックサンドの使用を考えているカウンセラーの方は、まずは1つ購入してみてご自身で感触を確かめるのをお勧めします。
普通の砂も、キネティックサンドもどちらもメリット・デメリットがあります。