笑顔って良いですよね。人と関わる時の大切な潤滑油だと思います。
当スクールで実施しているカウンセリング講座でもそれはお伝えしていて、傾聴する時には相手の方に安心してもらえる笑顔が大切ですし、行動療法では、「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる」という事も紹介してます。
これらが効果的なのはもっともなのですが、個人的に「今日も一日笑顔ですごそう!」というフレーズは好きではありません。非常に疲れるフレーズだと思います。
というのも、私自身20代前半の時にこれを心がけて、ひどく落ち込んだ事があるからです。
常に笑顔を心がけていると落ち込む理由
これはとてもシンプルで、笑顔になれない自分はダメだという思いが働くからです。
人であれば、笑顔になれる時もあれば、腹が立ったり、落ち込んだり、不安になったり、寂しい時もあるのが自然です。
常に笑顔でないといけないと心がけていると、↑の気持ちになった時の自分はダメな自分になっちゃいます。落ち込むのは辛いですが、落ち込んではいけないのはもっと辛かったです。
害の強い笑顔
笑顔にも色々あります。楽しくて笑う笑顔、相手の方に安心してもらうための笑顔、そして自分の気持ちをごまかす笑顔。
3つ目の自分の気持ちをごまかす笑顔は、使えば使うほど疲れると感じます。自分が本当にどう思っているのか、何を感じているのかが見えなくなったり、マイナスの気持ちになっている自分を否定する気持ちが働くので、自己否定感も強くなって辛くなります。
必要な時に笑顔を出せればOK
笑顔がなぜ必要なのかというと、基本的にその場を明るくするためだったり、相手の方に安心してもらうためだと思うんですね。笑顔の本来の目的を意識していれば、挨拶の時だったり、必要な関わりの時に自然に笑顔を出しやすくなると思います。
終日笑顔を心がけると、疲れますし自己否定に繋がる面もあるのでお勧めしません。
笑顔と笑いは違う
常に笑顔を心がけると疲れますが、笑うと気持ちが明るくなるのは事実だと思います。笑うことで免疫力が高まるとも言われていますし、私もお笑い番組を観るのは大好きです。笑うと気持ちが晴れます。