褒め上手になるポイントは
- 相手の変化を掴んで伝える
- 相手が大切にしている存在、大切にしている事を褒める
- 相手が頑張った事を褒める
です。いずれも相手を理解する必要がありますが、その分言われた側は自己肯定感が上がります。
このポイントをふまえて褒め言葉を伝えると、大人、子供誰に対しても効果があります。子育てにも使えます。
褒める言葉の一覧・テンプレートもあるにはありますが、これらは誰にでも当てはまるため、言われた側は受け取りにくかったり、嬉しくない場合もあります。
この記事では、褒め上手になるための上記ポイント3つを解説します。
1 相手の変化を掴んで伝える
ポイントは非常にシンプルです。
だけです。例えば
- 前よりこれが出来るようになったね。
- 前とここが違うね。
- 前よりも表情が柔らかくなったね。
など、相手の変化したポイントを伝えます。
その他「髪切ったね」という言葉もこれに該当します。
変化を掴んで伝えるメリット
この方法の大きなメリットとして、その褒め言葉を受け取りやすく、言われた側も納得できる点です。その人自身をよく見て、知っていないとできませんが、その分相手にも喜んでもらえます。
というのも、自己肯定感が低い人に褒め言葉を伝えても、なかなか受け取ってくれない場合があります。
こちらがせっかく褒め言葉を伝えても、
等と拒絶されます。
特に↓の誰にでも当てはまるような褒め言葉だと、受け取ってもらいにくいです。
褒め言葉一覧テンプレート
- 笑顔が素敵ですね
- その色似合いますね。(服やカバン、持ち物など)
- その服似合いますね。
等は言いやすいですが、いずれも言う人の主観です。その色や服が似合うと感じるかどうかは、見る人によって変わります。
それと比べて相手の変化を伝える方法は、客観的な事実のため「そんな事ないですよ」と褒め言葉を否定されにくい(受け取ってくれやすい)のが大きな特徴です。
- 前と比べると、ここが出来るようになった。
- 前と比べると、ここが違う。
という事は、基本的に誰が見ても変わりません。シンプルに事実です。
いくら褒め言葉を伝えても、それを受け取ってくれなければ意味はありません。この方法だとこれが解消されます。続いてこの方法の注意点を解説します。
変化を掴んで伝える時の注意点2つ
注意点は
- 出来ていない所が目に付きやすいが、出来ているところを見る
- 自分自身に対しても同様に心がける
です。
人はどうしても出来るようになった所よりも、出来ていない所の方が目につきやすいです。
例えば↓の図のAとB、どちらが気になりますでしょうか?
ほとんどの方が、円が欠けている「B」の方が気になったはずです。
これは生き延びるためにまずは安全を確保するという人の性質も関係してます。
人はどうしても正常な所・出来ている所よりも、出来ていない所、欠けている所の方が目に付きやすいです。
ただ、そこばかり言われると、やる気が落ちてきて当然です。
そのため出来るだけ意識して、出来ている所、出来るようになった所を見る必要があります。
これは身近な人に対してもそうですし、自分にもそれを普段から心がけていると、必然的に相手の変化したポイントにも気が付きやすくなります。
2 相手が大切にしている存在、大切にしている事を褒める
これは例えば、ペットを大切にしている人であれば、そのペットを褒める、
例:毛並みがきれいだね。かわいいね等。
家族や親、お子さんを大切にしている人であれば、そちらを褒める、
車や家を大切にしている人であれば、それの良い所を伝える感じです。
自分自身を褒められるより、自分が大切にしている存在を褒められると嬉しいケースも多いです。
わかってくれていると感じられますし、仲間意識も強くなります。
相手が頑張ったこと伝える
これは例えば
- ~を続けていて前よりも出来ることが増えている
- 毎日掃除と食事を作ってくれてとても助かる
- 食事を作るのは家事の中でも労力が最も多く、エネルギーを使う
- 勝負に負けはしたが、全力で取り組んでいてかっこよかった
などです。始めにお伝えした相手の変化を掴んで伝えるのとかぶるところはありますが、人は自分が頑張ったことをわかってもらえると、嬉しいものです。その人との関係性も良くなります。
この方法も、相手をしっかりと見て理解していないと伝えられません。その分受け取りやすいですし、言われた側は上辺の褒め言葉ではないため、お世辞ではないということも伝わります。
褒め言葉を伝えない方が良い時
落ち込んだり、後ろ向きになっていたり、マイナスの気持ちの時は、まずは共感でその気持を受け止めるのが適切です。そんな時は褒め言葉を伝えるよりも、
- 大変だったね。
- つらかったね。
- しんどかったね。
という共感の言葉の方が楽になります。
落ち込んでいる時は、褒め言葉よりも共感の方が癒やされます。
褒め言葉を伝えにくい時
褒め言葉を伝えにくいときは、ご自身が他人に褒め言葉を言われた時、「ありがとうございます」と受け取っているかどうかも確認してみて下さい。
まずは自分自身が他人から褒められる喜びを知っておくと、他人にもそれを提供しやすくなります。
褒め上手になりたい!と思われている方は、他人思いのとても優しい方です。
- 相手の成長に携わりたい
- 褒め上手になって人間関係を円滑にしたい
- 相手に喜んでもらいたい
というサービス精神旺盛な方です。まずは褒められる喜びを自分自身が実感し、その後に他人にそれを提供するのが適切です。