心理学の実践方法

もうすぐ義務化される改正労働安全衛生法に基づくストレスチェックを受けてみた

2015年5月13日

ストレスチェックが義務化されるイメージ

2015年12月から、労働安全衛生法の一部を改正する法律により、50人以上の企業でのストレスチェックが義務化されます。

ストレスチェックの義務化とは

コンパクトにまとめると下のようなイメージです。

  1. 従業員数50人未満の事業場の場合は、当分の間努力義務となる。
  2. ストレスチェック実施の義務化は、常時使用する労働者に対してのみ。
  3. ストレスチェックの実施頻度は、1年ごとに1回となる予定。
  4. ストレスチェックは調査票で実施。
  5. ストレスチェックの結果の通知を受けた労働者のうち、高ストレス者として面接指導が必要と評価された労働者から申出があったときは、医師による面接指導を行うことが事業者の義務になる。

 制度の概要│厚生労働省のページより抜粋

詳細については上記の厚生労働省のページでとてもわかりやすく解説されています。

厚生労働省から標準的な調査票が公開されており、ネット上で5分で出来るようですのでやってみました。

チェックテストはこんな感じです

実際にやってみると、質問数は合計67問ですので正直長く感じました。ストレスチェックテストをやること自体がストレスになるわ!という方もおられるかもしれません。

チェック中に画面をよく見ると、右上に進捗具合が表示されますので、これを見ながらやると多少楽に出来ます。

ストレスチェックテストの画面

チェック項目

大きく4項目に分けられています。

  1. 仕事について(全17問)
  2. 最近1ヶ月の状態について(全29問)
  3. 周りの方について(全19問)
  4. 満足度について(全2問)

3の「周りの方について」の項目は主に職場での上司や同僚、部下の方について感じていることになります。

結果

私の結果はこんな感じになりました。

ストレスチェックの結果

ストレスの原因や、それに対する心身の反応、人間関係でのストレスなどがパッと目に見える形でわかりやすく表示されます。

ピンクのゾーンが多いところほど、ストレスが強いところになります。一番右端の円グラフは主に職場の上司や同僚・部下に対して感じているストレスになります。私の場合は上司も部下もおりませんので適当に答えざるを得ませんでした。そのためピンクゾーンが多くなっています。

メリット

このストレスチェックのメリットとしては、ストレスの原因やそれによる心身の状態を目に見える形で確認出来るという所です。

ストレスを感じているときは、なんとなくモヤモヤする・イライラすることがあります。ストレスを適切にマネジメントするためには、自分自身が今どのくらいストレスを感じているかを把握することがとても大切になります。それを可視化することが出来ると感じました。

チェックが終わった後は、ストレスケアについての簡単な学習も出来ます。

ストレスケアの学習画面

ストレスが強い状態は良くない?

我慢し過ぎたり、無理をし過ぎて心身のバランスを崩すと苦しいですよね。

ただ、ピンクのゾーンが多く(ストレスが強い状態)とも今の時期(5月)は職場や環境の変化があった方は、ストレスを感じやすいです。

他にも何かにトライしようとすると、何らかのストレスを必然的に感じます。

もしやってみてピンクのゾーンが多く、「ストレスが多い!マズイ!!」と思うこと自体がストレスになる(ストレスを気にし過ぎる・悪者にする)と本末転倒だと思います。

生きているとストレスは必然的なものですが、多すぎると心身のバランスが崩れます。

ストレスチェックは、ストレスと適切に付き合うきっかけに出来るものだと思います。5分ほどで出来ますので、よかったらやってみて下さい。

http://kokoro.mhlw.go.jp/check/index.html

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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

ジョイカウンセリングスクール代表。福岡にて心理学・コミュニケーションセミナー、心理カウンセリングを実施。2004年よりプロとして活動してます。プロフィール

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