貧しいけれど、ボッタくらない国。
南米にあるボリビアは、私が以前行ったときに、そんな印象を持った国です。
私が以前ボリビアの観光地ウユニで食べ物を買い、ぴったりの金額を渡しました。
あちらのおばさんが、私が出したお金のいくらかを返してきたので、あれっ?と思うと間違えてお金を多く渡していたことに気付いたことがあります。
インドやネパールの方面も旅したことがありますが、この地域で↑のようなことがあっても、ほぼ間違いなく返ってきません。
海外に行くと、ほとんどの国で見かけるマクドナルド。初めての国だと言葉の関係や、食事のお店のシステムなどがわからないので、いきなり地元のお店に入りづらいときもあります。
以前私が南米のボリビアに行ったときにもマクドナルドを利用しました。というのも日本から首都ラパスに着いたばかりで、なれない標高の高さ(3650m)で体調があまりすぐれず、地元のメニューを見てもどんな食べ物が出てくるかわからないお店に行く度胸がなかったからです。
そのボリビアのマクドナルド全店が閉店したことを最近知りました。
↓のマップの赤い国がマクドナルドがある国。水色がない国です。赤のマクドナルドがある国のほうが圧倒的に多いですよね。
ボリビアがラテンアメリカで最初のマクドナルドがない国になった。十年以上、赤字脱却に苦心した結果の出来事だ。そしてそれは未だにニュースになっている。
マクドナルドは国内での多くのキャンペーンやプロモーションにもかかわらず14年後の2002年に閉店に追い込まれた。マクドナルドレストラン8軒は主要都市であるラパス、コチャバンバ、サンタクルス・デラシエラにあった。
ドキュメンタリー「Por que quebro McDonald’s en Bolivia」(なぜボリビアのマクドナルドは破産したのか)は何故ボリビア人がエンパナーダ(伝統的なパイ)からビッグマックに乗り換えなかったのかを説明しようとしている。
このドキュメンタリーは料理人や社会学者、栄養士、教育者のインタビューを含んでいる。彼らはみなボリビアがハンバーガーに反対しているのではなく、ファーストフードの概念がボリビアの社会では広く受け入れられていないという事に同意している。
この出来事は世界的な注目をラテンアメリカのファーストフードに向けさた。El Polvorin blogは書いている。「ファーストフードはボリビア人が考える食事がどういう物であるべきかという事の正反対を体現している。良い食事とは、愛情と献身、一定の衛生基準と適切な調理時間をもって調理される必要があります。」
日本も自身の文化を見つめ直して本当に価値のある物を実用化して行ってもいい時期ではないか。
個人的に日本人が冷静で理性的に自分の体や子供たちの事を考えて、日本からマクドナルドが撤退せざるを得なくなるような状況が見られたらどれだけ日本が頼もしく見えるだろうかと考える。
原文 hispanicallyspeakingnews
そもそもボリビアは物価が非常に安いので、マクドナルドだと現地の高級ホテルで食事をするよりも高いです。
私自身が旅した2001年は、カフェでマテ茶(あちらで広く親しまれているお茶)を飲んでも30円程度、高級ホテルで昼食をとっても400円程度でした。マクドナルドだと値段は日本と対して変わりません。
現地に昔からある安くて栄養価の高い食べ物をボリビアの人が選ぶのは、ごくごく自然な感じがします。
裕福でないにもかかわらず、間違えて多く渡したお金をちゃんと返してくれる国、ボリビア。その国から撤退せざるを得なかったマクドナルド。
ボリビアの人たちは、「自分たちの誇り」をとても大切にしている感じがします。そんなところが大好きです。