心理カウンセラーの井上です。先日、傾聴トレーニング5,6を開催しました。
傾聴技法の1つに共感という相手の気持ちを汲み取るスキルがありますが、相手の気持ちを汲み取るためにどうしても欠かせないポイントがあります。
それは、自分自身のマイナスの感情も自覚するという点です。
寂しさや悲しさ、怒りなど様々なマイナスの感情がありますが、傾聴者自身がそれらの感情を自覚していない、無意識にそれらを感じないようにしている、抑え込む傾向があると、どうしても他者の同様な感情に触れることが出来ません(共感できない)。
そのため傾聴トレーニングで共感を強化する方法の1つとして、傾聴者自身が普段自分自身のマイナスの感情を意識し、自分自身が本当はどう感じているかを自覚するのがとても効果的です。
私自身もこのトレーニングを行いましたが、マイナスの感情を意識するのでどうしてもストレスは増えます。ただ、その分自分自身が今どのくらいストレスが溜まっているのかも明確になるため、適切な時期にそれをクリアにするよう、自分でコントロールできます。
何よりも自分自身に触れている感覚が得られたのが、傾聴トレーニングのとても大きな収穫だと感じています。
傾聴は一見相手のためのスキルのようですが、トレーニングに取り組むと自分自身が成長できる面もとても大きいです。