心理カウンセラーの井上です。先日、傾聴トレーニングコース4,5,6を開催しました。
まずはトレーナーの私との傾聴ロールプレイを、参加者それぞれ10分づつ行い、その後各自の課題に合わせて参加者同士で傾聴ロールプレイを行っています。
ロールプレイとは、直訳すると役割演技ですが、実際の悩みを話して下さる方もいます。
このトレーニングの目的は、絶対的な信頼関係が築けるレベルの傾聴が出来るようになる事ですので、悩みの問題解決には重点を置いていません。(補足として私がお伝えする場合もあります)
傾聴技法は非常にシンプルなのですが、やってみると難しさを実感される方がほとんどです。
オウム返しでどうしても余計な言葉が入ったり、共感が得意でなかったり、話を聞いているうちに聞き手の主観が態度に現れてきて受容的な態度では無くなったり、それぞれ簡単なように見えるのですが、聞き手のそれまでのコミュニケーションのクセが非常に現れやすいトレーニングです。
長年無意識のうちに続けているクセがほとんどですので、別のコミュニケーションにシフトするのは時間がかかる場合もありますが、スキルですので意識して継続すれば必ず身に付きます。
傾聴ロールプレイの様子を録音・録画するのはかなり度胸がいる事なのですが、トレーニング中に自発的にそうされている方もおられました。トレーニングの録音・録画は自分を客観視する上で、とても効果的な方法です。
※もちろん守秘義務は厳守して頂いています。