先日、実践心理カウンセリング講座のコミュニケーションパターン、傾聴技法3を実施しました。
傾聴はカウンセリングにおいて、とてもとても大切なので、実践心理カウンセリング講座では3カリキュラム分盛り込んでいます。
傾聴技法の中で、相手の言葉をそのまま繰り返して伝えるオウム返しというスキルがあります。
相手の言葉を適切に繰り返す事で様々なメリットが得られますが、実際にやってみるとこれが結構難しいです。
会話の内容を覚えられなかったり、返すタイミングがわからなかったり、返す言葉に意識が向いて相手に言葉が届いていかず不自然な会話になったりします。
実際に講座の中でやってみて頂いた後、↓のような感想を頂きました。
オウム返しは出来るようで出来ないので、難しいです。まだまだ勉強です。
特に傾聴については、きっちりと出来るか、出来ないか?ではなく、出来るようになった細やかな自分自身の変化に意識して取り組むとモチベーションがアップします。
実はオウム返し1つとっても様々なステップがあります。傾聴トレーニングで取り組む過程ですが、簡単に紹介します。
オウム返しが身に付くステップ
- 相手の言葉をきっちりと繰り返せるようになる
- オウム返しを相手に届けながら出来るようになる
- オウム返しを相手の状況をイメージしながら(気持ちを汲み取りながら)出来るようになる
1の「きっちりと繰り返せるようになる」にも段階があります。5割程度返せる、8割程度返せる、10割返せるのとでは、会話の理解度も違ってきます。
2の「相手に届けながら出来るようになる」というのは、オウム返しに取り組み始めは、「相手の言葉を繰り返す」事に強く意識が向き、あさっての方向に言葉を発してしまい、不自然な会話になるからです。慣れると相手の顔を見ながらオウム返し出来るようになります。
傾聴はスキルですので、やってみる事で身に付いていきます。是非出来るだけ実践してみて下さい。