心理カウンセラーの井上です。
先日の実践心理カウンセリング講座、「傾聴技法3」には、県外の山口市から参加された方がいらしゃいました。
岡山市の講座に、遠方から参加頂けるのはとてもとても光栄なことです。
掲載の許可を頂いた、傾聴技法3の講座感想を紹介させて頂きます。
普段は岡山より近くの福岡で聴くトレーニングをされておられる方。この日はご自身の聴き方に自信を無くされている様子でした。
講されて傾聴の意義をしっかりと掴まれ、元気になって頂けたようで何よりです。
私自身も、岡山から大阪の講座に通ったり、スウェーデンまで教育分析(カウンセラーが受けるカウンセリング)を受けにいったりしました。
普段住んでいるところから離れた場所へ講座やトレーニングを受けにいくということは、それだけ「なんとかしたい」という気持ちが強いときではないでしょうか。
この「今の状態をなんとかしたい」と感じているときは、苦しさがあるときもあります。でも同時に「何かを掴み取りたい」と心が強く感じているときでもあると思います。私が大阪でお世話になった方が、
「カウンセリングは与えられるものではなく、自分で掴み取るものだ」
と言われていました。私もこの言葉には同感ですし、とても好きな言葉です。
カウンセリングやカウンセリング講座は、品物のように目に残るものを提供しているわけではありません。
ですので講座に参加されての変化、自分に自信が持てるようになれた、人間関係が変化した、楽な生きやすい考え方が出来るようになった、聴くスキルなどが身に付いた等々の変化があったということは、それだけご自身が「掴み取る姿勢」で参加されておられたからこそです。
そんな「掴み取る姿勢」がお金では買えない自分自身の達成感や、自分を肯定できる感覚を作ってくれると思います。
ピンチはチャンスという言葉があります。「なんとかしたい」と思っているときは、「何かを掴み取りやすい・掴み取れる」ときでもあります。
私自身もこの「なんとかしたい」という思いを感じたときは、「何かを掴み取りやすい時期だ」ということを肝に銘じておきたいと思います。