「自分はカウンセラーに向いてますか?」と聞かれることがたまにあります。
何かをやろうとするときは、それが自分に合っているのかどうか迷ったり、不安に思うこともありますよね。
10年間プロの心理カウンセラーとして、様々な受講生と関わらせて頂きました。
質問のセンスがあり、かかわり方が上手く、傾聴ができる初級カウンセラーのスキルチェックに1回か2回で「スッ」と合格される方もいました。(平均的には4,5回受けて合格するスキルチェックでした)
特にかかわりのセンスがあるわけではないけれど、何度も粘り強くトレーニングに取り組まれる方もおられました。
センスがある人でもプロになるのを途中で止める人もいますし、逆にセンスがあるわけではなくても、トレーニングを粘り強く続けられてプロになられた方もおられます。
「カウンセラーになる人」は、自分がそれに向いているかどうかというよりは、とにかく
「プロになるために取り組み続けた人」 です。
そして、プロになれたから良い、なれなかったから良くないというものでもないと思います。
自分が好きだと思うこと、やってみたいと思うこと、今の自分に必要だと思うことで、取り組みやすいことをまずやってみて、やったその結果、もっとそれをやってみたい、続けたいと自分が感じたら続ければよいと思います。
私自身もプロのカウンセラーになるまで、そしてなってからもそうしてきました。
敢えてカウンセラーに向いているかどうかを判断するとしたら、
「自分がカウンセリングが好きかどうか?」
というところを大切にされるといいと思います。好きなことに触れていたり、携われているのは本人にとっても健康的なことですよね。
普段暮らしていると、どうしても「必要なこと」に取り組まないといけないときもありますが、出来るだけ自分が好きと感じられること、楽しいと思えることをやったり、物に対しても好きな物を身近に置いておきたいと思います。