夢分析

ケンカや戦争の夢の心理学的な意味3つ

2013年6月3日

高校バスケットの試合で大乱闘を起こす。私はボールをゴールではなく、わざと人に当てる。

その後私は、客席に飛び込んで客席の人にヘッドバットをする。

直後になぜかその場面のスロー再生が行われ、私がヘッドバットに行く途中に相手からドロップキックを受けている。

ケンカをしている写真

いきなりなんだなんだと思われますよね(笑)。みなさんは、ケンカや戦争などの夢を見たことはありますか?

この夢は30代の男性の方が、とてもお世話になっている上司に対する抑え込んでいた気持ちがあったときに見た夢です。実はこの夢を見た翌日には、下の同じような系統の夢を見られています。

崖の切り立った険しい山で、両手両足を使ってロープの張ってある場所を進んでいる。

前後に人が多く、混んでいる。後ろからおばさんのような人に強引に追い抜かされる。

私は腹が立ち、おばさんの頭を壁に押し付ける。警察を呼ばれそうになる。

抑えている感情がある

ケンカや戦争の夢には、大きく分けて2つのパターンがあります。

1つは、「自分自身の中の抑えている感情」があり、それが夢で現れるもの。

例えば上記の方は、お世話になっている職場の上司の方に対してお世話になっている分、抑え込んでいる出しにくい思いがありました。そんなときは、何かが気になる・・・という感じになり、抑え込むほうにエネルギーが使われて、意欲的になれないものです。

何らかの強い葛藤がある

2つ目は、自分自身の中で、葛藤がある時に見る夢。

Kさん(30代後半の男性)は、事業で独立する前に戦争に関する夢を数回見られています。

戦争で町に爆弾を落とされそう。500人くらいの人と一緒に逃げている。後ろから押された人が、「公道だぞ!」と戦争なのに理性的なことを言われる。

後ろを振り向くと大学時代の友人がいる。Kさんが、「親は心配しているだろう」と言うと、その人は楽しそうに「別に」と答える。

夢分析で一番大切なのは、戦争やケンカなどに対して、夢を見た人自身が何を連想するか?ですが、連想が沸いてこないときもあります。

そんなときはユング心理学的な象徴(例えば爆弾は、その人自身のエネルギーの塊など)を交えて分析すると、自分が無意識で感じていることが掴めるケースもあります。

上記の夢では、Kさんの中に爆弾を落とすような力もあり、逃げたい気持ちもある。戦争のような状況でも冷静に、楽しんでそれを切り抜ける力が無意識の中にあるという分析も出来ます。

夢は、その人自身も気付いていない、無意識のうちに抑えてこんでいる感情があるために、力が上手く発揮出来ていないことを教えてくれる事もあります。

大きな力を発揮・身に付けようとしている

以前お会いしたAさんは、仕事でターニングポイントとなるような大切なスキルがもうすぐ身に付きそう!という時に次のような夢を見られています。

戦車の下に歩兵である自分が潜り込み、手榴弾をセットし離れる。手榴弾1つで大きな戦車を壊すことに成功する。

手榴弾という小さなものを、目的のために適切に使い爆発させることで大きな成果・結果を得られています。

今まさにそんな力が自分自身に身に付こうとしているという自分から自分へのメッセージといえます。

夢は、自分の無意識の中に渦巻いている自分自身の可能性を教えてくれるモノでもあります。

 

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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

ジョイカウンセリングスクール代表。福岡にて心理学・コミュニケーションセミナー、心理カウンセリングを実施。2004年よりプロとして活動してます。プロフィール

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