講座・各コースの様子 造形療法

「ネガティブ」は悪い?【造形療法】

2013年7月26日

「ネガティブな人」が好きな人は、あまりいないと思います。

だからこそ、ネガティブな感情(腹が立つ、つらい、苦しい、悲しい、寂しい、不安etc・・・)や態度は周りには出しにくいものです。感じるとしんどいものでもあります。

しかしネガティブな感情を抑え込むと、どんどん溜まって感情のコントロールが効きにくくなったり、やる気がでなくなったり、眠れなくなったり、身体に影響がでることもあります。

先日のジョイカウンセリングスクール実践心理カウンセリング講座、造形療法の講座では、このネガティブな感情を振り返って、粘土で表現して頂きました。

【Aさんの造形・衝突物】

zoukei Bsan

造形を通してグループで会話した後に他の参加者からもらったプレゼントは、「絆創膏を貼る人」

造形療法 作品Bさん 実践心理カウンセリング講座

Aさんの造形療法を受講しての感想を紹介します。

講座の中でネガティブな感情を表に出して話してみて下さいと言われ、少しびっくりしましたが、人前でそのような感じのことが話せてなんとなく気持ちが楽になったような気がします。
 また、他の方も多少なりとも自分と同じように大変な思いをされているんだなというのがわかり、もう少し自分自身気持ちを楽にして生活したほうがいいなと思いました。(自分だけが悩んでいるわけではないということがわかりました。)

【Bさんの造形】(丸いものは今まで感じてきて、片がついているマイナスの感情。その近くにあるものは、それを支えるでこぼこしたもの)

造形療法作品Bさん 実践心理カウンセリング講座

造形を通してグループで会話した後に他の参加者からもらったプレゼントは、「丸いものを支えるでこぼこのものをやさしく包み込む布のようなイメージ」

造形療法Bさん 実践心理カウンセリング講座

このプレゼントをもらわれたときのBさんの表情がとても嬉しそうなのが印象的でした。Bさんのご感想は

自分自身のネガティブな感情を思ったより整理していることや、それを隠さずに生活していることが分かった。

Cさんの造形は、寂しさやつらい感情が埋葬されている外国のお墓のイメージ。

造形療法作品 Aさん 実践心理カウンセリング講座

造形を通してグループで会話した後に他の参加者からもらったプレゼントは、「それまでのネガティブな感情や、人と人とをリンクさせる輪のイメージ」

造形療法 Aさんプレゼント

Aさんのご感想を紹介します。 

心を形にするというのは初めての経験でした。

抑えている、もう解決できていると思っていた気持ちや過去の寂しさなどが今現在も生活している中で影響しているように感じました。

他の方のお話を聴くことで、自分を見ることができました。1つ1つクリアして前に進む力にして、他の方とより良く関わっていくことができたらと思います。

マイナスの感情は「感じたくないもの」でもあると思いますし、「出しづらいもの」でもあります。プラスの感情を大切にするように、マイナスの感情も大切に、見れるときに見てあげることで、気持ちを変えることができます。

マイナスの感情を見て、ケアをすることは、心の掃除でもあると思います。

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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

ジョイカウンセリングスクール代表。福岡にて心理学・コミュニケーションセミナー、心理カウンセリングを実施。2004年よりプロとして活動してます。プロフィール

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